2015.10.03~04_予定変更!初冬の乳頭山

当初の予定は、黒湯の登山口から入山し、田代平避難小屋に泊まり、縦走して秋田駒ヶ岳を満喫し、8合目からバスで下山するというものでした。

ですが、予報は1日目雨、2日目は何とか回復基調である。しかし、寒気団が来ているので、かなり寒くなるとの予報。
ノルカフェの車の中では、もう登る気はありませんでした。どちらにしても2日間楽しくないから。

ですが、リーダーの車ではそうではなかった!とにかく行ってみようと。
確かに登山口では小降だった。しかし、このままではないと・・・。

反省点は、ここでもっと客観的なデータを提示して、危険の可能性があると思われるのであれば、中止も進言すればよかったと。
そのためにもリーダー任せにしないで、もっと情報収集をするべきだったと。

と、あとならば、いくらでも書ける!その時に言わなければ!

ということで、ノルカフェの自戒を含めた今回の山行の記録です。

黒湯の出発時は、降ったり止んだりで、それほど多いという感じではなかった。でも、レインウエアは着ていた方がよいと思えた。

で、登り始めると、本降りになってきた!
その降る方がとても異様であった。
ザーっと降ったと思ったら、小雨になるという降り方である。

そのうちその間隔が狭くなってきて、コンスタントに降るようになり、登山道は沢状態!長靴でも大変な状態である。
そのうちに雷も聞こえるようになった。その音が、ゴロゴロというのではなく、ゴロゴロ〜ゴロ〜ゴロというように長い!さらにその音が移動する。
ある時は、上空の左から右に音が流れていった!
あきらかに、上空で暖気と寒気がぶつかっていることが分かった次第である。そんな状態で森林限界以上の稜線を歩く怖さといったら!

とにかく、ずぶ濡れで、田代平避難小屋に到着。

ストーブがあるということであったが、試していないし、灯油は置いていないと聞いて、かなり怪しいと思っていたが、案の定使いものにならなかった。
細々と燃やすことはできたが、それ以上強くすると不完全燃焼を起こすという代物であった。

今回、天気が怪しいと思っていたので、着替えは持ってきていたので助かった。
全部着替えて、暖かいものを飲み、身体を温めることができ一安心。

明日にかけてかなり冷え込むという予報だったので、ストーブも使えないことからかなり心配になった。

午後から一段と雨の降り方が激しさを増し、さらに風も強くなり、避難小屋へ当たる音が凄くなってきた!
(下山後、隣町で竜巻が発生したニュースを聞いて、本当に危なかったと思いました)

夜中に寒さで目が覚めてしまい、その後寝られなくなった。シュラフカバーを持ってこなかったことが敗因である。

で、日の出前の様子は、無風快晴!
予報とは全然違う!(しかし、これに惑わされてしまった)
ただ、遠くの雲の流れる方角が予報とは逆にように思えた。
なので、縦走をすることになり、準備を開始。予定より遅れて出発となったが、準備の途中から風向きが変わり一気に天候が急変してきた。
2日目出発直後の様子

風は冷たく、風は強くなってきた。
乳頭山の頂上では、みぞれである!
ここで、縦走は無理と判断。孫六温泉へ下山することに。
分岐点付近の草紅葉。


ちょっとだけ、見れた秋田駒ヶ岳。あとはほとんど雲に覆われていました。


リーダーは、本当に決断に迷われたと。特に2日目の朝の無風快晴は異常で、そこからの天候の急変は読めないです。人間よい方に物事を考えがちですからね。私も行けると思いました。
その場の状況判断だけでなく、天気予報などのもっと有益な情報を提供することがメンバーとして大切だと。

今回は、結果的に無事でした。
2日目の出発がもっと早ければ、縦走の途中でみぞれに遭遇し、かなりの長い時間その中にいなければならない状況になったと思うと、ゾッとしてしまいます。
10月に入れば、山は天候により真冬と同じになる!だから、装備も冬装備でなければ!

実は、この体験が次の山行でいかされました。
10月11〜12日に桃洞沢:赤水沢に行く予定でしたが、西高東低の冬型の気圧配置になり、天気も微妙とのこと。遠いこともあり、行ってダメだった時の落胆は大きいし、行ってしまえば無理をする可能性が高いことを考えて、リーダーとして中止を決断。一応、参加者の皆さん、賛同してくれました。

リスク管理をどう考えるか。
また、リーダーを中心にどのような相談を基に決定をしていくか、きちんと論理的な話し合いを形成することの重要性を考えさせられる山行でした。
リーダーは本当に疲れたと思います。今回の山行の計画立案ご苦労様でした。

それでは、また。

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